ドクターカーサイレン音(イエルプ音)発表会を開催しました(7/31更新)

 ドクターカーの出動はとても緊急性が高く、1分1秒でも早く現場に到着する必要があります。本学は全国ドクターカー協議会(厚労省研究事業)に加盟しており、八戸市立市民病院と共同で「他の緊急自動車と区別できるドクターカー独自のサイレン音の研究」を行っています。一般ドライバーは経験から、ピーポー音イコール救急車と認識しており、音と視覚認識に乖離が生じ、緊急走行中のドクターカーの視覚認識が遅れ、安全運行に支障をきたす場面も多々あります。救急医療現場からは「他の緊急自動車と区別できるドクターカー独自のサイレン音」を求める声が多くあり、浅川准教授、安部准教授、小藤教授が、ピーポー音とイエルプ音の音質解析などを行い、イエルプ音が人に聴こえやすい音であることを科学的に実証しました。この研究結果を国土交通省東北運輸局、同青森運輸支局、青森県警察本部へ照会、国土交通省と警察庁からの回答を経て「八戸ドクターカー」のサイレン音を、ピーポー音から“より聴こえやすい”イエルプ音に変更することとなりました。
 
 7月14日(金)に、本件に関する記者発表を行いました。発表会には、熊谷市長、坂本議員連盟会長、今明秀八戸市立市民病院事業管理者、国土交通省東北運輸局自動車技術安全部技術課長、同青森運輸支局首席専門官、八戸警察署長、同交通官、消防本部消防長など多くの方々に来賓いただきました。また、変更についての周知ポスターを感性デザイン学部の4年生が制作。作品のプレゼン発表会も開催しました。
 挨拶にて坂本禎智学長は、今回の活動が本学のスローガン「工学×デザイン×地域」を体現していることに触れ、サイレン音の変更が多くの人命救出に役立つことを願いました。また、八戸市立市民病院事業管理者 今明秀先生の合図で、実際のイエルプ音が披露された後、感性デザイン学部の4年生4名による、周知ポスターのプレゼンが行われました。発表された5枚のポスターは今後、「八戸市庁、八戸市立市民病院、はっち、マチニワ、八戸駅、ばんらぼ」に掲示され、市民の方々の投票により使用するデザインが決定します。(展示投票期間:7月25日(火)~8月8日(火)予定)
 なお、ドクターカーのサイレン音は、2023年9月9日(救急の日)から変更される予定です。

(2023年7月14日 掲載)

●2023年7月15日(デーリー東北)
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(2023年7月18日 更新)

●2023年7月15日(東奥日報)
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(2023年7月24日 更新)

●2023年7月26日(東奥日報)
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(2023年7月31日 更新)